コミュ障が会話上手になるには、喋らないと決断すること

こんにちは!
胃薬心理士のぽっぽです。

前回には、
喋り上手になることを目指すよりも、
会話上手になることを目指した方が良いというお話をしました。

喋り上手はコミュ障さんに合ってない!目指すのは会話上手です!

確かに会話上手を目指すことは分かったかもしれないけど、
「自分に合っている会話のやり方ってなんやねん?」
と思われるでしょう。

そこで今回は、
会話が上手であるということと、
実際私のようなコミュ障に合っていた会話のやり方についてお話をしていきたいと思います。

「会話」は電話じゃ出来ない

まず会話上手ということの前に、
「会話」自体について考えてみましょう。

広い意味だと、
相手と喋ることみたいな感じだと思いますが、
そもそも「会話」という漢字を見てみます。

会話は、
「会」って「話」す、
と書きます。

つまり相手と実際に対面して喋ることが、
会話だと考えられます。

だから電話だと実際に会っているわけではないので、
会話とは言えないということです。

会って話すと何が変わるかというと、
喋る内容以外の情報も相手に伝わりやすいということです。

電話だけだと、
主に喋る内容と声の調子くらいです。

しかし実際に会うと、
電話越しではないので声の調子が伝わりやすくなり、
さらに表情も相手に伝わります。

心理学の実験で、
アルバート・メラビアンの実験では、
相手与える印象の9割は、
表情や声の調子など非言語的な要素だとしています。

そのため実際に会ったほうが、
お互いの意志が伝わりやすくなり、
良いコミュニケーションが取りやすいというわけです。

会話は二人じゃないと出来ない

次に会話の構造について考えてみましょう。

当たり前のことですが、
会話は二人以上で行うものです。

それはどちらか一方が好き放題喋るだけでは成り立ちません。

ただ好き放題に喋るのであれば、
壁に向かって1人で喋っていれば良いのです。

そして何も反応せずに聞いているのであれば、
それも壁に向かって喋っているのと一緒です。

そのため会話は、
どちらか一方が喋ってもう片方が聴く、
という構造を持っていると言えます。

会話というものは、
片方が喋って、
片方が聴いて、
という相互の意思の疎通で成り立っているのです。

ここで覚えてほしいポイントは、
聴いているという意思疎通があるということです。

もう少しわかりやすく言うと、
聴いているということが相手に伝わる必要があるということです。

ただ相手の話を耳に入れるだけでは、
相手に聴いているということは伝わりません。

案外多くの人は意識していませんが、
話の聴き方で相手の喋りやすさが大きく変わります。

喋りやすさは自分自身への印象になり、
結果として相手との仲を深めることになります。

そのため会話では喋ることに加えて、
聴くことにも気を使う必要があります。

会話が上手な人の2つのポイント

では会話についてお話したところで、
会話が上手ということはどのようなことか、
考えてみましょう。

会話だと電話では伝わりにくいような、
声の調子や表情などが伝わるとお話しました。

そのため声の調子や表情を上手に使えば、
会話が上手になれるということでもあります。

例えば相手が楽しかったことを喋っているのに、
ものすごく小さな声でボソボソと言葉を返したり、
一回も目を合わせず上の空で聞いていると、
相手は喋る気がなくなってしまうかもしれません。

逆に落ち着いて悩み事聞いてほしいのに、
物凄く元気よく返事をしたり、
変に接近して話を聞こうとしたりすると、
相手は喋る気がなくなってしまうかもしれません。

会話上手ということには、
2つのポイントがあります。

1つ目は、
声の調子や表情が変わるということ。

これは、
自分が相手との会話の中でどのように自分が感じているのか、
ということが相手に伝わるかということです。

相手からすれば、
こちらが無表情で声に変化なく聞いていたら、
ただ壁に向かって喋っているのと変わりがありません。

ですが話をして、
「それすごいやん!」
「どういう意味やねん!」
「ああ…大変やな…」
など反応をしてもらえるから相手は喋るわけです。

いわゆる、
聴いているという意思疎通があるから喋るわけですね。

喋る側でも、
声の調子や表情が変わることで、
自分が伝えたいことが伝わりやすくなります。

2つ目に、
相手に合わせることが出来るということです。

先程の例にしても同じですが、
相手が明るい話をしている時と、
暗い話をしているときでは、
聴いてほしいテンションが違います。

自分の声の調子や表情が、
ずっと暗いままでも、
ずっと明るいままでも、
良いわけではありません。

問題は相手や状況に合っているか、
ということなのです。

上手い人は、
相手や状況などに合わせて表情や声の調子を、
変えることが出来るといえます。

しかしですね、
実際には相手に合わせる必要はないと思います。

確かに本当に上手い人は相手に合わせることも出来るし、
その方がどんな人とでも上手くコミュニケーションが取れると思います。

しかし世の中には、
仲良くなりたくない人もいます。

そのため合わせることは出来ても、
仲良くなりたくない人とも仲良くなってしまう可能性があります。

むしろ会話上手な人は、
嫌いな人には塩対応で。

逆に自分が好きだったり仲良くなりたい人には、
好意的に接することが出来る。

ということだとも考えられます。

コミュ障な自分の会話術はココがポイントです

では会話上手がどんなものか、
ということを念頭においた上で、
自分に合っていた会話術についてお話します。

私の場合には前回の記事でもお話しましたが、
無理に明るく喋っても、
ただの明るい陰キャラになっただけでした。

そこで、
根本的な部分を考えてみました。

そもそも自分は喋りたいのか

ということです。

よくよく考えれば、
自分は気軽に会話ができたり、
友達が出来ることが理想だったんです。

人前で堂々と喋ることが理想じゃなかったんです。

むしろ人前で喋りたくない感じでした。

だから喋ることは頑張らないことに決めました。

というよりも、
頑張って聴くようにしようという感じです。

喋るのが嫌でも、
会話は利き手側という役割が存在しています。

じゃあ自分がその役になれば良いやんけ!

といった具合ですね。

私が聴くことに重点を置くことで、
会話が上手くなっているのか?

ということは、
正直微妙なところではあります…

ですが、
先程の会話が上手いという2つのポイントで考えると、
①相手が喋れば相槌や質問で聴いているということを伝える、
②嫌いな人とは関わらず、好きな人とは会話を頑張る、
という部分で達成は出来ているんじゃないかと思います。

そもそも会話上手になることと、
自分が生きやすくなることはイコールではありません。

会話が上手になっているかはわかりませんが、
以前の私と比べてかなり生きやすくなっています。

そのきっかけとしては、
自分は喋らなくても良い、
利き手側に回る、
と決めたことだと思っています。

まとめ

会話は、
「会」って「話」す。

会って話したほうがより多くの情報が伝わるため、
実際にあって話すことを想定して、
会話術を身に着けましょう。

会話が上手いということは、
①声の調子や表情が変わるということ。
②相手に合わせることが出来るということ。
これらが出来るかどうかだと考えられます。

コミュ障な自分は、
喋ることが嫌だったので、
利き手側に回ることで生きやすくなりました。

より具体的な、
利き手側に回った会話術に関しては、
次回以降で細かくお話をしていこうと思います。