心理士が解説する引き寄せの法則は本当にあるのか?


引き寄せの法則を使っているけれど、願っていることがなかなか現実化しない引き寄せられない、という時がありますよね。

それでほんとに引き寄せの法則あるんですか?とよく聞かれるので、
僕が考える引き寄せの法則とは?
そして、引き寄せの法則で願いが叶う人と叶わない人の決定的な違いについてお伝えしていきます。

まず引き寄せの法則は本当にあるのかについて

僕自身は引き寄せの法則が本当にあるのかというと、あると思っています。

ただ、引き寄せの法則という概念がすごく幅広いものになっているので、

僕自身が考える引き寄せの法則は

「自分と同じ気分のものが自分に寄ってくる」

というものだと思っています。
そういう意味で、引き寄せの法則はあると思っています。

根拠としては2つあります。

 

1つはスピリチュアル的な感じの根拠ですが、30万円手元に持ってきてほしい、という実験をしてみた結果での根拠です。

「こうして思考は現実化する」という本の中にあった実験です。
その本に書かれていたのは、引き寄せの法則というのは何かしらの力があるという前提があって、その力にちょっと無理なお願いをしてみよう、という実験でした。

当時学生だった自分は、「現金30万円を1週間以内に手元に持ってきてね」と願ってみることにしました。
働いている自分からしてみても、手元に30万というのは、なかなか難しいですよね。

その結果どうなったかというと、
3日後くらいオカンから連絡があって、
「次の学費渡しとくから、これ銀行に振り込んどいてな、はい30万」
とぽんと渡されました。

確かに30万きた・・・!
でも、これ手元に来たけど使えないやつやん・・・!!という感じでした。

 

これに関しては、説明がつかないので、何かしらの超常現象みたいなのはあると感じました。

心理学でいえば「シンクロニシティ/共時性」(心に思い浮かぶことと現実の出来事が一致すること)と言いますが、そういう説明のできない出来事が起こったので、ないとは否定できない、あるともいえないけれど、否定できないので、あると思っています。

もう1つの解釈は心理学の方の解釈ですが、心理学では、人間は、自分の都合の良いように物事を見ている、という考え方があります。
その考え方に基づくと、思考が現実化する、という引き寄せが起こるのは正しいと思っています。

どういうことかというと、人間は物事をもともとそのまんま見ているわけではないのですね。

たとえば、お金が手に入るという出来事が起こるとします。
それに対して嬉しい、という感情を感じたりしますよね。でも、お金もらったら誰でも嬉しいと感じるわけではなくて、すごく税金とかで困っているという人の場合は、お金が増えたらもっと税金が増えるやん、むしろ困る、と思ったりします。

だからこそ、一律に全員が同じ感情を持つわけではなくて、自分のフィルターを通して受け取っている、という考え方です。

この間の説明が文章にするとなんとなくつながらないというか、動画だとニュアンスが伝わるのですが、文章だともうちょっと説明した方がいいかもと思いましたので、この間の説明を入れてみてくださいませ!

自分のフィルターを通して受け取ることが、なぜ自分の精神状態と引き寄せられることに繋がるのか、みたいな説明です。

だからこそ、自分の精神状態と引き寄せられるというのは正しいと思っています。

スピリチュアルの意味・心理学のどちらの意味でもあると思っています。

じゃあなぜ、願い事は叶わないのか?

引き寄せの法則があるならば、願い事が叶うはずですよね。
でも叶う人・叶わない人がいます。

その違いは何かというと、引き寄せが出来ない人というのは、願っているだけ、というのがあります。

だいたい叶わない人のほとんどは、スピリチュアルに寄り過ぎています。
願えばなんでも叶うんだ、勝手に引き寄せてくれる、叶えてくれるんだ、と思っている部分がほんまに多いです。

たとえば引き寄せの法則では、車が欲しいと思ったから、車に乗って気分がよくなったことを先に体感する、気分をよくする、瞑想する、アファメーションする、とか色んなやり方がありますが、願っているだけだと絶対に車は来ません。

どういうことかというと、
行動していないからです。

お金がたくさん手に入るとか素敵な恋人が出来るとかだとちょっとイメージし辛いかもしれないのですが、もっと簡単な願い事で言えばわかりやすいです。

たとえば水を飲みたいという願いがあったとしますよね。

水を飲むことを味わって、口の中に冷たい水がたくさん入ってきて、ごくっと飲みこんだらすごく気分がいい

それを想像してみてください。
想像したら引き寄せの法則働きます。

 

 

はい、口の中に水が入りましたか?

 

入らないですよね。

 

 

こんな簡単な願いやのに叶っていないんです。

じゃあどうやったら叶うと思いますか?
簡単ですよね。
今すぐ立ちあがってリビング行ってコップを持って口に入れてごくっと飲めばいいんです。

だから行動しないと最終的には何も変わらないです。

引き寄せの法則は超能力ではないんです。
なにかしら共時性、心に思い浮かぶことと現実の出来事が一致することはあると思います、でも共時性を発見するためにも、何かしら行動しなければ発見しようがないです。受け取りようがないです。

もうちょっと説明します。
星に明日のテストいい点が取れますようにと願う

それで次の日良い点とれますか?

取れませんよね。

ここでスピリチュアルに寄り過ぎた考え方をすると、叶わないのはなぜだろう?わかった、じゃあ自分の考え方・祈り方が悪いんだ、となります。

星に祈る時間が足らんねや、服装がダメなんや、とかですね。

でも何も変わらないんです。勉強していないからです。

普通に考えておかしいと思いませんか?

次の星の祈り方は3時間5時間やろう
もっと綺麗な服を着よう、もっといいものを食べて祈ればいい点をとれるはずだとか

 

んなわきゃないです。

奇跡的なものが絶対ないとは言い切れないです。
Noとは言えないのであるかもしれないと思っています。

 

でも、奇跡を起こすのが引き寄せの法則の本質じゃないです。

自分の心の状態と同じものを引き寄せる、というのが引き寄せの法則の本質です。

ここを理解してほしいです。

だから、僕の言い方で引き寄せの法則を言うならば、

「自分の気分・考え方・自分の中の感覚を変えることによって、世界の捉え方を変えることができる」

というのが引き寄せの法則だと僕は思っています。

要は行動しないと、何も変わらないです。
テストで良い点を取りたいと思ったら、テスト勉強しないといけないですし、水を飲みたいならコップに水を入れて飲まないといけないです。

水を飲む願いが引き寄せの法則で勝手にやってくれるんだと思っているのは、水を飲みたい、口の中に水が入ってくる、そうするとすごく気分がいい、と思って口を開けて上を向いて水を待っているような感じです。

雨が降ってきたら入ってくるとは思います。
でもほとんどの人は室内で祈っていますよね。それなら、よほど雨漏りとかがないと降って来ないです。

行動しないと何も変わらないです。

それではなぜ、引き寄せの法則をすると願い事が叶うのか?

じゃあ引き寄せの法則は意味がないのか、どういう時に使うのか?というと、行動できない時に引き寄せの法則が有効です。

水を飲む、というのにすごく不安を感じている場合に、もしかしたら立ちあがったら骨折するかもしれないしとか、コップが割れてけがするかもしれないしとか、水飲んだ時にむせて肺にはいって肺炎になったら大変やしとか考えて、行動しないとかですね。

テスト勉強なら、どうせ自分なんか勉強しても変わらないし、やらんでええやん、という考えになって行動できないときですね。

そういう時に、引き寄せの法則を活用することで、行動しやすくなって、結果願いが叶います。

願望と今とのギャップを埋めるために行動しないといけないですが、行動を起こすために、色々自分の中でネガティブな感情があると、行動を止めようとするのですね

失敗するかもしれないとか、でもでもでもでも・・・と言ってやらなくなります。
行動することで、傷付いたり評価が落ちるのを怖がってやらないです

それを防ぐために引き寄せの法則があります。

引き寄せの法則を使うと、あの人と私釣り合わないし、だからどうせ告白しても無駄だよ、という気持ちを乗り越えて、自分でも付き合うことができる、と思えて、アプローチができます。

美人な人ほどモテるのではないかと言われますが、意外とアプローチされる数が少ないという研究もありました。美人過ぎて声をかけにくいという感じです。

自分みたいなやつがあの人に声をかけたらどうせだめだろう、と思うから声をかけられないです。

でもその人と付き合いたいと思うなら、結果はどうなるかは分からないですが、アプローチして、付き合って下さいと言わないと、付き合うことはできないです。

そのために、自分が行動しないといけないです。
それを止めようとする、でもでもでも・・・というのを止めるために、引き寄せの法則を使います。

それが本当の引き寄せの法則の使い方です。

本当の引き寄せの法則とは

願ったらそれが勝手に来るんじゃないです。

自分が何か成し遂げたいこと、理想のことがある。
それに対して行動をするのを止めようとする自分の心をちょっと弱めてあげて、行動することができるようになるツールが引き寄せの法則です。

奇跡を起こすものじゃないです。

心理学的に言えば、「セレクティブアテンション/選択的注意」というものがあり、目標がありこれを叶えたいんだというのを明確に設定することによって、よりその目標に近づきやすくなるというのがあります。

どういうことかというと、車が欲しいと思う時って、街中にすごい自分の好みの車が増えます。
鞄が欲しいと思ったら、良い鞄が増えます。

というのは、人間は全ての物事を一律に中立に受け止めているわけではなくて、どれを自分の中に入れるかを選択して入れているからです。
全部を入れていると、正直人間の脳みそは疲れるからです。

脳の6割~7割は視覚で使っています。
だから目で見る物とかも全部を見ているようで、全部を見ると疲れるので、見るものも制限されています。

そのため、先ほどの例でいえば、車が欲しいと思ったら、車の情報をたくさん脳が記憶していきますし、鞄が欲しかったら鞄の情報が脳に入ってきて、街中に今まで以上に車が増えたり、鞄が増えたりします。

 

だからこそ、この目標があるんだ、というのを意識することによって、その目標に繋がるものをこれから見つけやすくなります。

たとえば自分は恋人が欲しい、という目標を明確にしたら、美容の情報にすごく敏感になったり、こういうところに来たら男性と楽しめるんじゃないか、こういうものをプレゼントしたらいいのではとか、こういうのを話題にしたらいいんじゃないかとか、有益な情報をどんどん自分の中に取り入れることができます。

その情報をごっちゃにしていくことで自分の目標に近づきやすくなります。

引き寄せの法則は、奇跡を起こす方法でも、欲しいものが勝手に降ってくる方法でもありません。
目標に向かうためにも、「でも・・・」という行動を止めにくる部分、足枷になるものを軽くする方法として引き寄せの法則を使います。

「軽くする」と言っているのは、猪突猛進にやればいいというわけじゃないからです。
気になる人がいるとして、私はあの人と絶対に付き合える付き合える、と自分を奮い立たせていきなり好きですと言っても、順当に関わり合いをしていかないと、関係は築けないですよね。

いきなり好きですといっても知らない人から告白されてもOKしづらいですよね。

ディーラーに行ってこの車欲しいです!!
といって、分かりましたどうぞ!でもお金がないです!!だったら、買えないですよね。

だから、引き寄せの法則は、万能じゃないです。
だけれども、「でも・・・」と思って行動を止めるものを、ちょっと軽くして、背中を押してくれるもの、それが引き寄せの法則の本質です。

願いを叶える3つの手順

なので引き寄せの法則を使う、ということを考えた場合には、まずは目標を設定します。

そして、その目標に達成するために必要なことを、具体的に割り出します。
具体的に割り出すことで、数字を出すなら、数字に対して必要なことが変わってきます。

お金が10万欲しいというのと500万欲しいというのでは方法も変わってきます。
アルバイトして10万は手に入りますが、500万はなかなか手に入れられないですよね。

だからこそ、やり方が違います。

なので出来る限り目標を具体的に設定する、まずは何をやろうかというのを頭で考えます。
何をやるべきか分からなかったらがむしゃらに行動するでいいです。

その目標があるなら、そのために行動するというのが大事です。

具体的にこういう恋人が欲しい、というのをイメージして、とりあえずどこかの街コンに行くとかですね。
家で待っていても何も起きないです。

でも行動することで、こういう人は理想とはちゃうわ、理想はこっちかもしれん、こういう人に出会うためにはこういうところに行った方がいいかとか、結婚相談所に行った方がいいかもとか思いつきますよね。

だからこそ、とりあえず動くです。

お金が欲しいとなったら、副業のことを考えるとか転職とか別でアルバイトとか、そのために色んな情報を手に入れるという行動をします。

そういうわけで、引き寄せの法則は
1、目標を具体的にする
2、そのために行動する
3、でも・・・というのが出たら、引き寄せの法則を使う

という感じです。

目標を決めて・行動する・引き寄せの法則を使うです。
行動した結果、やっぱり目標を変えるとかもあると思いますが、いずれにしても、引き寄せの法則だけでは叶わないです。

目標を決めて行動する、その上で、でも・・・と行動を止めるような部分が出てきたら、引き寄せの法則を使う、という感じでやっていって頂けたらと思います。

一番重要なのは「行動」です。

行動だけでもいいくらいです。行動だけでも変わります。

行動がなかったら、水を飲みたいと思って座って待っているだけです。
立ちあがって水を飲みに行かないと水は飲めません。
結果断水していて水が飲めないという可能性もあります。
でも立ち上がらないと、そもそも水を飲むという結果は得られないです。

口を開けていても水は降って来ません。

引き寄せの法則を本当に使いたいなら、
1、目標を具体的にする
2、そのために行動する
3、でも・・・というのが出たら、引き寄せの法則を使う
この3つの要素をやってみて初めて、引き寄せの法則が使えます。

それでは、この3つの要素をどうやって使っていけばいいのか、具体的な流れについて次にお伝えしていきます。

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