本当の自分を知れば、自分に自信をつける方法は必要ない

自分に自信がない、
という悩みに対してよく聞く答えとして、
「誰にも負けない何かを持ちましょう」
というものがあります。

確かに人よりも何かが出来ることで、
他の人よりも上にいることが出来るし、
それで自信を持てるかもしれません。

ですが、
本当の自信というものは、
そのような方法で持てるわけではありません。

実は、
何かが出来るからと言って自信を持てるわけじゃないのです。

それは本当の自信を勘違いしていることが、
原因かもしれません。

他人に負けない何かが本当の自信?

確かに他の人に負けない何かがあれば、
それで自信を持てるかも知れません。

例えば人にバカにされたとしても、
「フンッ!!でも自分には◯◯が出来るんだぞ!!」
っていう感じでバカにされたことを気にしないということも出来ます。

初めての場所でも、
「不安だけど自分には◯◯が出来るから大丈夫!!」
っていう風に物怖じしないかも知れません。

確かに、
何かができることで自信を持っていると言えるかもしれません。

ですがこのように作られた自信は、
あっというまに崩れてしまう可能性があるのです。

「他人に負けない」自信が崩れる時

例えば、
小学生で足が速いことに自信を持っているとしましょう。

いつも体育の授業ではみんなのお手本で、
運動会では一位が当たり前でした。

そこで陸上部に入って大会に出たとします。

自分は小学校で足が早いことに自信を持っていたので、
自信満々で大会に望みます。

しかし大会にはもっと早い人がたくさんいて、
最下位になってしまいました…

自分では足の速さなら負けないと思っていたのに、
自分よりもっと早い人はたくさんいたのです。

「他の人よりも足が速い」
という自信の持ち方をしていたので、
他のもっと早い人が出てきた時に自信が崩れてしまう事があるのです。

つまりは、
「他人に負けない何かがある」
ということは、
「負けてしまうと自信がなくなる」
ということでもあります。

この、
「他人に負けない何か」作られた自信は、
何かが出来ること・持っていることで自信を持っている訳ではなく、
他人に負けないから自信を持っているのです。

自信を持つ根拠が他人などの環境に左右されるので、
その自信は崩れる可能性があるのです。

そんな周りの環境に左右される自信が、
本当の自信だと言えるでしょうか…?

「他人に負けない」で作られた自信の危険なところ

少し話がそれますが、
他人に負けない何かで作られた自信には、
危険なことがあるのです。

それは、
自信を持ってるから他人を見下すことです。

先述の通り、
他人に負けないということで自信を持っています。

つまり他人よりも勝っている自分が、
他の人よりも上級な存在であると勘違いしてしまうことがあるのです。

そんな人が確かに世の中にいるのです。

実際に私の今まで出会った人の中に、
このような人がいました。

その人はゲームが上手くて、
小さな大会で優勝したことがある人でした。

それでも自信を持っていて、
他の人に何か小さな良いことがあっても、
「なんであんな雑魚やのに」
ということをしきりに言っていました。

他人に負けない何かで自信も持つこと自体が、
危険だとは言い切れないです。

しかし、
勝つか負けるか、
持っているかいないか、
などの基準で世界を見てしまう可能性があるのです。

その結果他人を見下してしまい、
そんなところに人が集まってくるかどうかということは、
もうお分かりだと思います。

本当の自信の正体

何かが出来ることで自信を持つことは出来るかもしれません。

しかしその自信は、
環境に左右されるもので、
簡単に崩れてしまうかもしれません。

では本当の自信というものは、
どんなものでしょうか?

恐らく概念として、
自信というものはゲームで言うところの、
スキルや装備のように感じられているのではないかと思います。

「自信」を持っていないから、
それを身に着けたりしようとするわけです。

しかし自信というものは字のごとく、
「自」分を「信」じることなのです。

もう少し言うと、
「信じる」という言葉の意味ですが、
本当の事だと思いこむということです。

これらをまとめると、
自分を本当の事だと思うことが自信だということです。

わかりやすく言うならば、
背伸びをせず今の自分が本当の自分だと感じること、
この感覚が自信なのです。

他の人よりも何かが出来るとか出来ないとか、
何が好きで何が嫌いなのか、
世界をどのように捉えているのか、
それが本当の自分なんだと信じているかということなんです。

本当の自信というものは、
一般的に思われる自信のように、
自分に装備したり習得したりするものではありません。

自分自身を認めているという、
自分に対する概念なのです。

そのため特別な何かを身につける必要はなく、
自分に対する見方を変えるだけで良いのです。

必要なのは○○を決めるということ

一般的な自信だと自信をつけるために、
色々と頑張らないといけないかもしれません。

ですがそのような無理をした自信をつける必要はありません。

必要なのは、
自分が足を下ろす場所を決めるということです。

自分のことを弱いと思うならば、
弱い自分という場所で足を下ろすのです。

自分のことが嫌いだと思うならば、
自分嫌いという場所で足を下ろすのです。

自分がどんな自分なのか、
これを認めて上げることで自信を持てるようになります。

そのため矛盾しているかもしれませんが、
自信がない事に自信を持つのです。

そして信じられないかもしれませんが、
自分に自信がないということを認めてあげると、
得なことがたくさんあります。

次回以降にこれについてまた詳しくお話をしたいと思います。