自分の嫌な部分と付き合い、選ぶことを知った映画ビューティフル・マインドの感想

こんにちは!
ぽっぽです。

私が大学院生のときに、
ある授業で見た映画があります。

ビューティフル・マインドという映画です。

 

映画の主人公としては、
ノーベル賞を取ったジョン・ナッシュという数学者の人で、
彼は統合失調症という精神疾患に悩まされていました。

一応実話に基づいていて、
精神疾患になって生きるということの勉強のために、
この映画を見ることになったんです。

主演の方の演技が本当に素晴らしく、
なおかつ統合失調症が本当にリアルに描かれているので、
とてもいい映画でした!

 

この映画からは、
自分の嫌な部分との付き合い方、
どういった生き方を選ぶか、
ということを学んだことがあります。

それについてお話をしていきましょう。

※映画のネタバレがございます!
 純粋に映画を楽しみたい方は閲覧注意です!

ビューティフル・マインドのあらすじ

数学専攻の学生、
ジョン・ナッシュは大学に入ってから、
ルームメイトに励まされながら勉学に励んでいました。

そこで後に大きく評価されることになった、
ゲーム理論も導き出します。

ですが途中からスパイになったり、
命を狙われていると感じるようになります。

実は彼は幻聴や幻視を見てしまう、
統合失調症になっていました。

その統合失調症の影響で、
ルームメイト自体も幻覚であり、
存在していませんでした。

そこで薬物などを使って治療を行いますが、
結果として幻覚は消えておらず、
ルームメイトはずっとつきまとってくる状態です。

 

そこでジョン・ナッシュは何をしたのか。

ひたすら幻覚を消そうとするのではなくて、
その幻覚を無視し続けたんです。

映画でも老齢になった彼の目にも、
相変わらず幻覚は見えています。

生き方を選ぶこと

主人公がなってしまった精神疾患、
統合失調症だと幻覚があり、
しかもそれが悪口の場合が多かったりします。

だからそれを消してしまったほうが、
生きやすいと傍から見れば思うでしょう。

でもジョン・ナッシュは、
消すことは選びませんでした。

その幻覚と付き合って生きていく、
という生き方を選んだんです。

 

確かに他人から見たら苦痛のように見えますが、
それで本人が納得しているのなら、
その生き方が良いのだと思います。

例えばいわゆる潔癖症の人がいるとして、
あらゆる場所を除菌シートで拭いているとします。

他人から見たらめんどくさそうに思いますが、
本人はそうしたほうが気分がいいし、
何よりそれが苦になっていないならそれは消さなくてもいいし、
それをしながら生きればいいと思います。

結局のところ、
生き方を自分で選ぶことが重要なんです。

 

他の人にどうみられるかとか、
どう思われるかとか、
そういうことを気にしてしんどくなるのなら、
より楽な生き方を選べばいいと思います。

ジョン・ナッシュの場合には、
それが服薬による治療ではなくて、
幻覚と付き合いながら生きることだったんです。

なので人から評価されることが一番だと思うのであれば、
それを人生の目標にして生きることも、
選んだ生き方なのであれば良いと思います。

自分を認められる道を選ぶ

自分が仕事で関わる子どもたちは、
いわゆる障害を持っているような人たちで、
他の人から見たら「出来ない」ことが多いように見られます。

しかし自分から見たら、
その子達は持っている能力の中で最大限に頑張っているし、
「出来ること」もたくさんあります。

 

それでも学校だとお友達からバカにされたり、
他の人との比較で落ち込んでしまうことがあります。

「自分はバカだから」
と自分を責めてしまうことがあります。

こうやって自分に言っている子どもの側にいると、
不意に胸を締め付けられます。

 

自分は他の人と同じように出来ない、
だから自分はダメな人間なんだって感じてしまうことが、
とても自分を苦しめている考えなんじゃないでしょうか。

何かが出来ないからダメな人間になるのではなく、
極論を言えばダメな人間なんていないんです。

だからこそ、
あなたがどんな道や生き方を選ぼうが、
ダメになることなんてありえないんです。

 

どんな生き方を選んでも良いですが、
それでも自分を苦しめてしまう、
そんな生き方は認められないんじゃないかと苦しんでしまうんです。

こうするべきだ、
こうあるべきだ、
こうじゃなきゃいけない、
と鎖に繋がれてしまうんです。

 

多くの場合には他人や社会、
自分の中の基準で、
鎖を作ってしまいます。

自分の場合であれば、
他の人は気軽に会話しているのに、
自分は気軽に会話できないからダメなんだ、
って感じてました。

実際にはそんな鎖なんて存在しなくて、
ただただ自分で自分を止めているだけでした。

今は喋らない会話も出来るようになったし、
そんな自分でもいいんじゃないかと思えるようになってきました。

 

他の人はこうやっているか、
他の人はこう言っているから、
で決めるのではありません。

それよりももっと、
自分の基準で生き方を決めればいいと思います。

他の人の意見を聞かなかったり、
他の人の意見が間違っているわけではありません。

他人の意見は参考として聴くことはすごく良いと思うし、
真理を捉えていることも多くあります。

問題はそれらを聞いて、
自分が何を選ぶかということです。

 

凹んでも良いし、
悩んでもいいです。

でも、
決めるということはあなたがしてください。

 

地図で言うなら、
通りやすい道やおすすめスポットなどを聴くことは良いですが、
最終的な目的地や通り道はあなたが決めるんです。

時間を使ってでも早く行きたい人は高速道路を使えばいいし、
ゆっくり行きたい人は寄り道しながら行けば良いのです。

そして人によってはお買い物をしたいし、
人によっては風景を見に行きたいこともあります。

生き方や目的地、
どちらにしても優劣はありません。

問題は自分が、
その選択で良いと感じるか、
ということです。

ゆっくり行きたいのに高速を使ったり、
早く行きたいのに寄り道していたら、
イライラもするし楽しいお出かけにはならないでしょう。

楽しいお出かけにするには、
自分が行きたい場所に、
納得できる手段で行くことが大切になるんじゃないかと思います。

 

これは人生の生き方でも同じように思います。

自分の行きたい場所は自由でいいと思います。

そして生き方の手段、
お出かけの移動手段は納得の出来る方法を取るのです。

なので他の人がどうこう言うとかではなくて、
自分が納得できる方法を選んでください。

それが仮に他の人から批判されることであっても、
自分が「これでいいのだ」って感じるのであれば、
あなたの人生なので良いのです。