心理士がお話する統計学のお話、平均値はアテにならない!?

こんにちは!
ぽっぽです

よく色んなトコロで、
なんとかの平均っていう話ありますよね。

あれって良く全体の得点を把握するために使われてたりして、
何となくの数字を知るには便利なんです。

ですが、
実はあの平均値ってあんまりアテにならない場合があります。

そこで今回は、
よく見る「平均」ってやつの罠についてお話をします。

何で知っているの?

まずお話する前に、
なんで心理士がそんなこと知ってるのか、
ってことですね。

実は心理学を勉強する上で、
統計学ってものすごく重要なので勉強をしています。

こころっていう形の無いものを研究しているので、
基準が必要なんです。

例えばAっていう数字と、
Bっていう数字の違いがあるかどうかを調べるために統計学を使っているんです。

その時に平均値とかを使うんですけど、
実はある特徴があるのです。

なのでその点に気をつけておかないと、
騙されちゃう可能性があります。

平均値の出し方

平均の出し方って
ご存知の方がほとんどかと思います。

例えばテストの平均点を出す時には、
全員の得点÷クラスの人数=平均点
って感じです。

まず大体こういうテストの点数とかの時に、
点数の分布をグラフにするとこんな感じになります。

真ん中くらいの点数が多くて、
高い点数と低い点数が少ないって感じです。

そして平均点ってのは、
この一番高いところの点数のことです。

平均値として、
ちゃんとこの一番高いところの点数がでるのは、
こういう分布のときだけなんです。

ちょっと違う形の時もあるんです。

例えばテストで、
5人テストを受けて
・70
・70
・70
・70
・70
だったら平均は70点です。

ですがココで一人だけ0点だったとします。

するとどうでしょう?

平均は56点になります。

圧倒的に70点の人が多いのに、
平均点は低めになってしまいます。

このように極端な数値が入ることで、
平均値が大きく変わってしまうことがあります。

そしてこのような極端な数値のことを、
外れ値とも呼びます。

これが勘違いを起こす元になるのです。

平均年収の真実

よくテレビで見る平均に、
平均年収があります。

平均年収も、
先程のテストの点数と同じように出してみましょう。

例えば、
5人の人で平均年収を算出するとします。

その内訳が、
200万円
200万円
200万円
200万円
1億円
だったとします。

この場合の平均年収は、
2160万円です。

この数値を見て、
「あー日本は裕福な国だなー」
とか言われたら腹たちますよね?

年収200万円の人がほとんどなのに、
すんごい高い人の影響で高くなっちゃうんです。

これはかなり極端な例ですが、
同じようなことが現実でも起こっています。

実際の多くの人の年収よりも、
平均年収が高く算出されてしまうのです。

これを避けるために、
一番多く出てくる数値を出す最頻値とか、
順番に並べた時の真ん中の数値を出す中央値、
っていう方法があります。

なので実際の数と、
平均値がずれてしまう可能性があります。

このような間違いを起こすことがあるので、
平均という数には気をつけてほしいということです。

まとめ

平均値は、
全体の真ん中くらいを表す数値。

極端な数字に引っ張られて、
平均値が大きく動く場合があります。

そのため極端な年収の人がいると、
それに引っ張られて平均年収が変わる可能性があります。