陰謀論と確率論と麻雀の話

こんにちは!
ぽっぽです。

自分がよく読んでいる雑誌のムーだと、
いろんな特集があって、
私が好きなテーマの一つに陰謀論があります。

陰謀論ってのはですね、
何かしらのの現象の裏には、
誰かの策略があるんだ!!!
みたいな主張のことです。

簡単に言うと、
みんな騙されるな!!
これは◯◯の策略だ!!!
みたいに考えちゃうやつです。

まあー確かに世の中には、
普通には説明できないから、
誰かがやっとんやろと考えちゃのも無理ないとは思います。

でも心理学とかでいうと、
そう考えてしまうのも仕方ないんです。

というか、
そう考えるように出来ているんです。

確率のお話

まずは自分が似てるように思う、
確率のお話をしましょう。

確率ってのは、
2分の1とかあーゆーのですね。

じゃあ例えばコインの裏表を、
それぞれ◯と✕に当てはめた時。

このコインを10回振ったとして、
結果をこういう風に予想しちゃうことがあります。

◯✕◯✕◯✕◯✕◯✕

まあこれは極端な例ですけどね。

何が言いたいかっていうと、
確率が2分の1だから、
◯と✕の数は同じになるはず、
と思ってしまう可能性があります。

数字的には半分になるはずなのに、
実際にはどっちかが多かったりするのです、
これは説明できないことになります。

だから説明できないから、
何かしらの働いているんだって誤認しちゃうわけです。

 

他にもランダムってのも、
勘違いしがちです。

ランダムって言われると、
イメージとはしてはバラバラって思われがちです。

例えば点をランダムに配置するとすると、
こんな感じにしてしまうことがあります。

でも実際のところのランダムってのは、
こんな感じです。

均等に並んでるからランダムなんじゃなくて、
多いとこも少ないとこもあるからランダムなんです。

これを勘違いしちゃって、
誰かが操っている!!!

って思っちゃうわけですね。

麻雀の話

自分はよく友達と麻雀をするんですけど、
それでも同じようなことはおきます。

麻雀は運の要素も大きいゲームなので、
自分の操れないなにかが勝負に大きく関わってきます。

だからこそ、
そういう説明できないものを説明するために、
「運」とか「ツキ」があると思っちゃうわけですね。

 

とにかく面白いのが、
麻雀のアプリです。

よく友達と電話をしながら麻雀をするので、
スマホのアプリを使うのですが、
そのアプリのレビューが面白い!

レビューを見ていると
「勝てない地獄モードに入ることがあります!」
「最初から勝ち負けが決まっています!」
「自分がどんなに頑張っても勝てない時があります!」
「実際の麻雀ではこんなことありえません!」

などなど、
非常に熱いレビューがたくさんです笑

まあ自分から言わせてもらうなら、
負けた理由を他の人のせいにしてんじゃねーよ!!
って感じです。

 

自分が負けたから、
何かしらの力が働いたんだとか。

実際の麻雀と確率的には大差ないことが起きれば、
意図的にプログラムされているんだとか。

まあーそんなことを考えちゃうんですね。

実際のところ本当にランダムになっていても、
こういう風に言われます。

ネット麻雀だと、
天鳳っていうところがあって、
そこは牌が並べられるアルゴリズムを公開しているのですが、
それでも同じようなことを言われています。

結局のところ、
人間にはなにかを関連付けて考える仕組みがあるんです。

なぜ陰謀論が生まれるか

さてこっからは、
完全に私の持論です。

っていっても心理学から見たもんですね。

まずは心理学では、
学習の原理ってのがあります。

学習って言われると勉強とか思われるかもしれませんが、
心理学の学習はちょっと違います。

めっちゃ簡単に言うと、
新しい行動を習得することなのですが、
特徴としては前後の出来事で習得するかが変わります。

例えば、
犬にお手を教えるときには、
手を出せばエサをあげるみたいなもんです。

生き物は行動のあとに良いことが起きると、
その直前の行動が増えるようになっているんです。

他にも、
お腹を壊すようなものを食べた後には、
その食べ物を口に入れることは無くなったりすることです。

だって次も食べちゃったらお腹をこわすから、
食べないようになるわけですね。

簡単に言えば、
物事を関連付けて捉えるようになっているのです。

それは、
それぞれの環境で適した行動をするための、
生きるための能力なんです。

 

それに加えて、
人間の心は自分が傷つかないように、
バランスを取る機能もあります。

それが認知的不協和というものです。

これは、
現実と自分が見ているものにズレがあるときに、
自分の見えている部分、
つまり自分の頭の中を変えてズレを直そうとする働きです。

例えば麻雀でいうと、
自分が負け続けることは、
(自分の感じる範囲では)ランダムとはいえないので、
「自分が負けるようにプログラミングされている!」
と感じるような働きですね。

ずるいかもしれませんが人間のこころってのは、
自分を守るためにこういう働きをしていきます。

陰謀論はしゃーない

結果として言うと、
人間が陰謀論を言うのはしゃーないんです。

元々そういうつながりを見つけるようになっているし、
そう考えてしまうようにもなっています。

 

いやだからといって、
陰謀論に振り回されていいってわけじゃないと思います。

本質を見るための学問だったり、
自分で考えることが重要だったりすると思います。

自分で考えて判断できるような人間になりたいですね。